『脳を創る読書』読書と言語能力は関係する
本日ご紹介する本はこちら。
さすがに東大大学院の先生が書いただけあって難解(笑)
論文を読んでいる気持ちになりました。久しぶりに頭の体操になったなぁ。
脳の想像力を十分に生かすためには、できるだけ少ない入力と豊富な出力を心がけるとよい。もっとわかりやすく言えば、読書と会話を楽しむことが一番だ。これこそがもっとも人間的な言語の使い方であり、創造的な能力を活用する最善の方法だと言えよう。
つまり、読んだことを他人に伝えようということです。
私の場合、皆さんと直接は会話していませんが、ブログを通してアウトプットしているので、これはこれでありなのかなと思っています。
非対称の美に関するセンスを身につけるためには、とにかくよい写真や絵をたくさん見ることである。脳とは不思議なもので、いったん習熟してしまえば、何も考えなくてもベストの構図を瞬時に決めて写真が撮れるようになる。
読書とは少しずれてしまいますが、美術についてです。
美的センスがある人は、非対称をうまく利用しているとのこと。
私は今まで美的センスがなかったので、なんでも写真の中心に置いて撮影していましたが、あえて非対称的にするのもありなのだなと気付かされました。
読書では、足りない情報を想像力で補って、曖昧なところを解決しながら自分のものにしていく過程が含まれるから、読書量が多ければ多いほど、言語能力が鍛えられる。
これはきっと間違いないですね。行間を読むのが読書の醍醐味だと私は思っています。
読書に関心を向けるには、知的好奇心が大切である。たとえば気に入った洋画があって、その原作を読んでみたいとか、どうせなら原書を手に入れて挑戦したいといった好奇心が読書の強い動機になる。
私の悩みはとにかく好きな分野の本ばかり読んでしまうこと。
読書術系の本が好きなので、今回もタイトルに「読書」が入っている本を購入してしまいました。こういう偏った好奇心はどうなのでしょうか。著者に質問したいです。
結論としては、意外に読書の本ではなかったということです。
割と脳の話や、電子化の話など読書から離れるテーマも多く(筆者的には離れていないのかもしれませんが)、私としてはもっと読書について深く知りたかったというのが本音です。
教養を深めるにはいい本でしたが、論文チックなので結構お堅く、和やかに読める感じではありませんので、心してください。