しんたの読書ノート

読書大好きなしんたが、読んだ本の感想を自由気ままにまとめたブログです。

『採用基準』作者の考えの深さに感銘を受けました。

 

採用基準

採用基準

 

おはようございます。しんたです。

最近は例によって転職活動に追われ、ゆっくりと読書ができていませんが、そんな中でもとても勉強になった本があったので、ご紹介します。

 

転職活動中の身であること、そして、応募している職種が人事の採用担当ということで、この本には採用のポイントなどが書いてあるのかな?と思い、期待して読み始めましたが、いい意味で裏切られた結果となりました。

 

結論から申し上げますと、この本はリーダーシップについて書かれた本です。

作者はマッキンゼーでマネージャーを務められていた伊賀泰代さん 。

文章の節々から、相当頭の言い方でいらっしゃるのがわかりましたし、文章の構成のしかたも非常にうまいなと感心しました。

 

かなり多くの部分を書き出してメモを取ったのですが、その中でも特に印象に残った部分をご紹介します。  

 

 

グローバル化

グローバル化を進めることは、日本の価値観や文化を軽視することではありません。むしろ反対に、世界とつながることでそれらが見直されることはよくあることです。

よく、「グローバル化することによって日本の文化が失われ、欧米化する」というようなことが言われますが、作者は疑問を投げかけています。

むしろグローバル化することによって、世界の中の日本の位置づけがわかり、日本の文化が見直されるのではないか?

そんな意見を作者は述べており、これには思わず「なるほど」と思いました。

 

 

コンサルタント

コンサルタントは、ベルトコンベアで運ばれてきた経営課題を、修理してまたベルトコンベアに乗せるような仕事ではありません。解くべき課題は誰かが目の前に運んできてくれるのではなく、自分が経営者の方に信頼されて、初めて打ち明けてもらえるものなのです。

これもコンサルタントに対しての私の概念が変わった一節でした。

コンサルタントには自動的に山のように情報が集まると思っていましたが、そうではなく、「経営者に信頼されてやっと集まるもの」らしいのです。

 

確かに信頼もしてない人に、会社の重要な情報を簡単に言ってしまう経営者はいませんよね。

もしそんな経営者がいたら、あっという間に詐欺に引っかかってしまいます。

 

面接時に見られている思考力とは、MECEやロジックツリーなど思考スキルを使いこなせているかどうかではなく、候補者の考える意欲とと考える体力でもあるのです。

コンサルタントに真に求められている力は、考える意欲と体力というのも、改めて言われると驚きでした。

いろいろな問題解決スキルはもちろん必要なのはわかっていましたが、それを使って粘り強く、時には1日中「考え続ける」ことができるか。

そもそも「考える」ことは好きか。

という点は、コンサルタントにおいて大変重要な資質であるようです。

 

私の場合、好きなことであれば1日中考えていても苦にならないのですが、それはあくまで自分の範囲内で自由に考えているからです。

もし大きなクライアントを抱え、自分の知らない業界についての問題解決を求められたら、私はひとたまりもないでしょう。

 

 

リーダーシップ

リーダーシップのない人に成果目標を与えると、その人は結果を出すために無謀な方法に頼ります。

作者が言うリーダーシップは、日本で一般的に考えられているリーダーシップとは異なります。

作者は「リーダーシップはチームの長だけが持つものではなく、1人1人が持たなければならないもの」としています。

 

引用部分では成果目標について書かれていますが、仮にリーダーシップのない人に「売上を伸ばす」という目標を与えたとすると、本来はリーダーシップを発揮して「なぜ今まで売り上げが低迷しているのか」「どうやったらお客さんに喜んでもらえる商品が作れるか」といったところに焦点を当てて、仲間と一緒に戦略を練っていく必要があります。

しかし、リーダーシップのない人は「1人当たりの労働時間を延ばす」「コストを削減するために電気をこまめに消す」といった、ずれた行動をとってしまうのです。

 

リーダーとは成果目標を達成するために組織を率いる人です。成果目標に関しては妥協してもいいので、関係者全員に角が立たないようにするのは、リーダーシップではないのです。

 

リーダーというのは先頭を走る人であって、後ろに控えている人ではないのです。先頭を走る人が、一番前で最初に方向性を決めてこそ、メンバーは安心して走ることができるのです。

 

自分自身の結論をもつ癖をつけることが、リーダーの仕事である決断することの、実地訓練となるのです。

など、リーダーシップに関する作者独自の視点には目を見張るものがありました。

 

本当はもっと紹介したいのですが、長くなってきたためこのあたりで終わります。

リーダーシップに興味のある方にはとてもおすすめな一冊です。

 

ちなみに作者の伊賀さん、最近ではこの本も出していますね。

もちろん私も買いました。

 

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

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