【書評】『億を稼ぐ勉強法』響くフレーズがいくつかありました
お盆休みの電車移動中に、本が読める時間がありました。
今回はそんな中で読んだ『億を稼ぐ勉強法』をご紹介いたします。
著者は時給900円のバイトから、自力で1億円プレイヤーになった小林正弥さん。
勉強法というタイトルに惑わされましたが、中身は勉強法というよりは、ビジネスをする際の「心得」といったところでしょうか。
スポンサーリンク
本の読者も、セミナーの受講生も、語学スクールの生徒も、ジムの会員も、みんな知識だけでなく「結果」を求め、「結果」には高値を払うのです。(31ページ)
言われてみればそうだけど、ぼんやりとしか考えていなかった部分ですが事実です。
顧客は誰も「本」という物体が欲しいわけではありません。
その本を読むことによって何かを達成することを求めています。
そのためにお金を払って本を買っているのです。
(一部「本」そのものを飾っておきたいという人もいるとは思いますが)
ぼくは学生時代、マーケティングの授業で以下のことを習いました。
「お客さんはドリルが欲しいのではない。穴が欲しいのだ。」
お客さんはドリルという「物体」が欲しいのではなく、ドリルを使って穴をあけるという目標を達成するためにドリルを買っているのです。
いかにお客さんが求めている「結果」を意識するか。
作者の言っていることはこれでしょう。
億を稼ぐ勉強は、一貫して、「顧客を成功に導くための勉強」なのです。顧客の成功=あなたの成功、ですから、結果的にあなた自身の成功も実現します。繰り返しになりますが、「人は自分のことを考えると悩み、顧客のことを考えると知恵が出る」のです。
この本で1番感銘を受けた部分かもしれません。
つい人は自分のために勉強し、成功を祈るわけですが、
作者いわく、顧客の成功に最善を尽くせば、それが自分の成功にも確実につながると本の中で繰り返し述べています。
ぼくもココナラでスキルを売っているのですが、半分ボランティアで激安で売っているスキルが最近売れています。
親身になって答えてあげる。アドバイスしてあげる。
そうするとお客さんは喜んでくれます。
その結果2回目の購入をしてくれた方もいました。
これって小さな成功ですよね?
シンプルに「労働力」を提供するのがおすすめです。相手のメリットになることを無料で提供する。
メンターとなる人に教えを乞うときの方法です。
シンプルに労働力を提供することが勧められています。
そりゃそうですよね。
メンターのほうがビジネス力はあるわけですから、自分は無料で言われたことをするのが最大の貢献です。
ぼくはそもそもメンターが見つかっていないのですが・・・
人の「変わらない欲求」「高次の欲求」を満たし続けることができれば、あなたの報酬は上がっていきます。
これもまさに真理だと思います。
人が生きるうえで必ず求める欲求を満たし続けることができれば、ビジネスは必ず成功するでしょう。
例えば私は電気がないと生きていけません。
今電気を使わずに暮らしている人はまれでしょう。
そのため、電力会社が存在し、私は電気を供給され、それに対価を払っています。
このように、電気が欲しいという「変わらない欲求が」 ある限り、電力会社は存在し続けるはずです。
といったように、具体的な稼ぐ手段が書かれているわけではありませんが、
「心構え」を学ぶにはなかなかいい本でした。おすすめです。