『独学の技法』全てを覚える必要はない
こんばんは、しんたです。
この『独学の技法』という本。
今年の2月に紹介記事を書いたのですが、もう1度読み直したところ、1回目では気付かなかった味を感じましたので、リライトします。
以下修正があれば取り消し線を、追記があればその都度挿入していきます。
読書もブログも継続が大切、ということで、
・これから1ページでもいいので毎日本を読む
・タイトルだけでもいいのではてなブログにアクセスする
を習慣化します。
⇒毎日本を読むはほぼ継続中。ブログにはアクセスしないときもあるので、ここは反省。(2018/9/5追記)
以前レビューを書かせていただいた『小さな習慣』にも、
まずはとても小さな一歩から始めることが習慣化のコツ
と書いてありましたしね。
自分は継続するのが苦手な人種だと思っているので、なんとか読書とブログは習慣化させていきたいです。
さて、本日おすすめするのは『独学の技法』。
実はこの著者の『読書を仕事につなげる技術』も読んだことがあるのですが、いい意味で復習になりました。
本の内容は幅広く、
・インプットの意義
・仮説や抽象化の重要性
・アイデアのつくり方
・アウトプットのしかた
・哲学
などについて熱く語っています。
この著者が頭がいいのは伝わってきますね。
全て覚える必要なし
いったん脳にインプットした情報は、エッセンスだけを汲み取る形で丸ごと外に出してしまう。
著者は、本の中身を全て自分の頭に入れておく必要はない。
必要な時に素早く取り出せるようにしておくことが重要、と言っています。
著者がおすすめしているのはエバーノートの活用。
ぼくも重要な個所はエバーノートに書き写し、すぐに検索できるようにしています。
タグ付けもできるし、検索もできるし、便利です。
⇒今回改めて、2月以降読んできた本を再度エバーノートにまとめました。
やはり検索できるのは便利です。(2018/9/5追記)
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アンダーライン
アンダーラインは
・後で参照することになりそうな興味深い事実
・興味深い事実から得られる洞察や示唆
・洞察や示唆から得られる行動の指針
に引くべき。
共感できない情報、反感を覚える情報にもアンダーラインを引いておく。
転記の箇所を9つまでと制限すると、アンダーラインを引いた箇所を再び読み直し、選り抜くという作業が必要になる。
この段階ですでに、アンダーラインを引いただけで本棚に戻してしまうよりも、脳内への情報の定着率は高まる。
ぼくは本を汚すことに抵抗がある(というか実は読んだら売るので、単純に線を引きたくても引けない。)ので「アンダーラインを引く」という行為はできないのですが、その分、気になった文はどんどん書き出しています。
⇒これは今も直らず。お金があればどんどん本を汚したいんだけどねぇ。(2018/9/5追記)
正直なかなかの作業ですが、何回も同じ文章を読むため、頭に残るのは確かです。
途中難しい部分が出てきて、若干読むのがつらくなりそうでしたが、なんとか持ちこたえました。
・読書はたくさんするけど、なかなか実生活につなげられない方
・そもそもどういう読み方が頭に残るのか知りたい方
・教養って大事だ、と気付きたい方
におすすめです!
(以下2018/9/5追記)
今回読み込むことでさらに以下の点が気に入ったので、簡単に共有します。
抽象化、構造化、公理系
作者は本の中で、たびたびアリの例を用いて組織構造を説明しています。
どういうことかというと、当たり前ですが蟻塚にはたくさんのアリがいます。
ある研究によると、
「働きアリばかりの蟻塚よりも、多少サボリアリが混ざっている蟻塚のほうが生存確率が高い」
ということが判明しました。これは事実、つまり「事象」です。
これを作者が言うところの「抽象化」をすると、
「ある生産システム=Aを想定したとき、このシステムの生存確率の最大値は、稼働率100%のところより低いところにある」
とすることができます。上記はあくまでも「仮説」です。
同じように、
・ホワイトカラーの組織では?
・個人の仕事では?
・他の生物コロニーでは?
という仮説を検討し、成り立つ時、仮説は一定の確かさを持つ、ということが言えます。
つまり、作者は
「事象」で事実を確認し、
それを「抽象化」し、
「仮説」が正しいかを検討することで、
どんな事象からでも自分なりの学びを得ることができ、その学びを日々の生活や仕事に活かすことができると言っているのです。
これは非常に面白い見解です。
実際、この流れを習得すると、アイデアが湧き出ることでしょう。
この流れを習得して損はありません。
今回はこれを紹介したくて追記しました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!