『モチベーション革命』今の世代を知る良書！

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)

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尾原 和啓 幻冬舎 2017-09-28

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皆さん、こんばんは。しんたです。

 

9月30日までの期間限定Tポイントがヤフーショッピングで残っていたので、本の内容も大して調べず、慌てて買ってしまった一冊。

 

昨日到着し読んでみると、思いがけず良書でしたのでぜひご紹介します。

 

本の大きなテーマとしては「今の上司の世代と部下の世代の考え方の差」とでもいったところでしょうか。

 

この差によって、上司は部下に気迫を感じず、部下は上司に根性論ばかりと感じてしまいます。

 

この世代による差、何から生まれているかといいますと、著者はずばり

「ないもの」があるかどうかだと言っています。

 

昔は日本も何もなかった。

だからビジネスパーソンたちが必死になって働き、新しいものを作り上げ、稼いだお金で豪遊した。

対して若者世代には「ないもの」がない。

だから何かが欲しいと「乾けない」のだと著者は言っています。

※「乾けない」という言葉は「飢える」と同じような意味だととってください。

 

「社会も経済も激変したのに、働き方のルールは変わらない。このズレを認識しないと、「乾けない世代」は力を発揮することができない」と述べ、上司と部下がそれぞれ認識を共有する必要があると説いています。

 

今や何でもそろうこの時代、それでは何が武器になるのか。

著者いわく、それは「偏愛」。

つまり、好きなことをやり続けることこそが最大の競争力となるのです。

 

ここから話は少し変わり、現代のビジネスパーソンはどういったマインドを持ってビジネスをしていくべきかが述べられます。

 

また、「ビジネスにおける優先事項が「決められたことをひたすらやる」ことから、「消費者の潜在的な欲求を発見し、提案する」へ変化した」と述べるように、ビジネスに対する変化についての考察が始まります。

 

その後、組織論、生きがい、など多くのことを次々に、そして巧みに触れていく著者。

ここまで深い考察ができる著者には久しぶりに会いました。

 

なぜ今の若者はやる気がないのか、と感じる年長者。

なぜやる気が出ないのか、やる気を出す必要があるのかと悩む若者。

効率的な組織を構築したいリーダー。

生きがいを探しているすべての人。

 

多くの人におすすめできる一冊です。